この検査は、ハチの毒に対するアレルギー抗体(IgE)を調べる検査です。
保険診療の対象となる方
ハチに刺された際の症状から、医師がハチアレルギーを疑い、診断や今後の治療のため検査が必要と判断した方
例えばこのような方
- 刺された場所以外にも、じんましん・全身のかゆみが出た
- 顔・唇などが腫れた
- 咳、ゼーゼー、息苦しさ、喉の違和感が出た
- 強い腹痛、繰り返す嘔吐などが出た
- ふらつき、意識が遠のく、血圧低下などがあった
- 過去にハチによるアナフィラキシーと診断・治療された
※「刺されたことがある」だけでは保険対象とはなりません
自費診療の対象となる方(予防・スクリーニング目的)
現在ハチアレルギーを疑う症状がなく、予防・スクリーニング目的で検査を希望する方
例えばこのような方
- 林業・造園・農業・建設業など、仕事でハチに刺される可能性が高い
- 会社から定期的なハチ抗体検査を求められている
- 以前から会社健診などで定期的に検査している
- 過去に刺されたが、刺された場所の痛み・赤み・腫れ程度だった
- ハチに刺されたことはないが、今後が心配なので調べたい
- その他、本人希望でスクリーニングとして調べたい
検査の流れとタイミング
1
受診(問診)
刺されたときの症状やお仕事・ご希望などをおうかがいします。
2
採血
診察後、採血を行います。
刺されてからの目安
- 当日から数日:採血は可能だが、陰性でも否定できません
- 2~4週間後:おすすめの時期
- 数か月~数年後:検査可能
3
約1週間後 結果説明
検査結果と症状歴をあわせて今後の方針をご説明します。
ハチに刺された直後は、アレルギー抗体が一時的に低く出て、実際にはアレルギーがあっても検査が陰性になることがあります。そのため、急がなければ刺されてから2~4週間ほど経ってから採血するのがおすすめです。
この検査でわかること・わからないこと
わかること
- ハチの毒に対するアレルギー抗体(IgE)を持っているかどうか
- 過去の刺傷歴とあわせて、今後の対策を考えるための参考になる
わからないこと
- 抗体が陽性だからといって、必ず重いアレルギーが起こるとは限りません
- 抗体が陰性でもアレルギーを完全に否定できるわけではありません
→過去の症状や仕事の内容などとあわせて、総合的に判断します
検査項目と料金(自費の場合)
調べるハチの種類(3項目)
- スズメバチ特異的IgE
- アシナガバチ特異的IgE
- ミツバチ特異的IgE
料金(すべて税込み)
9,000円(税込)
- 初回診察・採血・検査(3項目)
- 約1週間後の結果説明まで含みます ※結果説明時の追加料金はありません。
※会社提出用の診断書・証明書が必要な場合は、別途料金がかかることがあります。
検査結果の見方と、今後の方針(例)
| 過去の症状 | 検査結果(IgE) | 当院での最終判断・方針(例) | 今後の対応(例) |
|---|---|---|---|
| 全身症状なし (刺された場所だけの痛み・腫れなど) |
陰性 | 現時点で高リスク所見なし |
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| 全身症状なし (刺された場所だけの痛み・腫れなど) |
陽性 | 感作あり。高リスクとは断定しない |
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| 全身症状あり (じんましん、顔・唇の腫れ、咳・息苦しさ、嘔吐など) |
陽性 | ハチ毒アレルギーとして評価 エピペン適応を検討 |
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| 全身症状あり (じんましん、顔・唇の腫れ、咳・息苦しさ、嘔吐など) |
陰性 | 陰性で安心とはせず、必要なら専門医を検討 |
|
| アナフィラキシーの既往あり (呼吸困難、血圧低下、意識障害など) |
陽性・陰性いずれでも | アナフィラキシー疑い/既往あり → エピペンの適応を検討。必要に応じて、より詳しい検査や治療について専門医療機関へ紹介 |
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もしハチに刺されたら
刺された場所だけでなく、全身に症状が出ることがあります。
じんましん、息苦しさ、喉のつまり感、繰り返す嘔吐、ふらつき、意識がもうろうとするなどの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
エピペンを処方されている方は、指示に従って使用してください。
